最適な方向から加工
工具の突き出しの長さ短縮
3軸加工で立ち壁や深い底面の加工が必要な場合、ロングエンドミルなどで工具の突き出し量を長くして加工si
必要があります。そのために工具の剛性が低くなり、加工時間が長くかかり、面相度や加工精度が悪くなります。
5軸加工では工具を最適な方向に傾けることにより短い突き出し量で加工できます。それにより工具の剛性が向上
し、加工時間が短くなり、面相度よく高精度で高速加工が可能となります。
ボールエンドミル加工による面品位の向上
ボールエンドミルを使い曲面を3次元加工した場合、3軸加工では工具先端の周速ゼロ部で加工します。そのため
切削速度が得られず加工面がむしれた状態になり、面相度や加工精度が悪くなります。
5軸加工はボールエンドミルを傾斜させることで、ワークとの接触箇所が選べるようになります。工具の先端の周
速ゼロ部を避けて周速の高い部分で加工でき、面相度よく高精度で高速加工が可能となります。
ワンチャッキングで多面加工
多面割り出し加工
多面割り出し加工は1軸を旋回させてワークを回転させ、もう1軸を傾斜、残りの3軸で加工し、取り付け面を除いた面を一度に加工できます。特に割り出す角度が多いワークには効果があります。また段取り換えの工程が集約され治具も簡素化でき、治具費の削減が出来ます。さらにワークの取り付けによる誤差が少なくなり高精度な加工が可能になります。
加工時間の短縮
5軸加工機
多面加工や段取り時間の削減により、3軸加工に比べ大幅な加工時間の短縮ができます。ワークの取り付け方法を工夫して治具を共通化することが出来れば、ワークごとの専用治具が不要になり、治具の作成時間の短縮、治具費の削減も可能になります。
同時5軸CADCAM
同時5軸CADCAMで、同時5軸制御によるスワーフ加工等を使うことにより、3軸加工に比べ大幅な加工時間の削減が出来ることがあります。例えばボールエンドミルで加工していたワークをフラットエンドミルの側面を使いスワーフ加工することにより、面相度がよくなり、高精度で高速加工が可能となります。
多面パレット
34面パレットを使用することで、「多品種・少量生産」「24時間無人運転」を行うことができます。夜間無人運転を実現することによって低コスト・短納期を実現することができます。